ワンズライフコンパス株式会社
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テレワークとVDT作業ガイドライン

  • T. 労務管理情報 テレワークとVDT作業ガイドライン
  • U. 7月のトピックス

 

 

 

テレワークのご相談を受ける機会が増えました。個人的には、ディスプレイを見る仕事が多くなり目の疲れを感じる毎日です。そこで今回はVDT作業環境を取り上げます。

T.労務管理情報 テレワークとVDT作業ガイドライン

1. 新しい雑談コーヒータイムを
「あれ、締め切りが近いけど順調に進んでいる?」もうずいぶん前のことになりますが、職場の喫煙者が今のように肩身が狭くなる前、職場の喫煙室で交わされるちょっとした会話は、部下とのコミュニュケーションに役立ついい隙間時間だと、経営者の方から聞いたことがあります。
今、テレワークを成功させている企業のテレワーク事例集の中から、その時代に似たような事例を見ることができます。昼食時や午後の2時過ぎくらいに、テレワーク中の社員がウェブ会議システムを使って一緒にコーヒータイムを取って、あえて雑談時間を設定する事例がありました。出社日であればミーティングルームに集まって(ソーシャルディスタンスを取りながら)飲み物片手に立ち話をしているようなものをテレワーク中でも実施している事例です。
2. VDT作業は集中1時間を超えられない
コーヒータイムは、コミュニケーションのためだけではないかもしれないと思っています。ディスプレイやキーボード等によるVDT機器を操作して入力や文章・画像を作成する作業等を行うときの連続作業時間は、VDT作業ガイドラインによると集中して1時間以上行わず、10〜15分程度小休止を取ることになっています。その小休止のためにも、職場で一斉にコーヒータイムを設定することも一考ですね。
職種にもよりますが、一般的な事務作業や企画専門職の社員の出勤日は、コピーを取ったり必要なファイルを取りに席を外したり、時には職場のメンバーと話すために歩いてデスクへ移動する隙間時間があります。ディスプレイを注視するような職種でも、案外ときどき小休止を入れています。
一方で、テレワークをしていると、ディスプレイ作業を中断する機会が少なくなります。また、資料が書面から電子データやPDFになって、これまで以上にディスプレイを長い時間注視している社員も多くいます。ウェブ会議も集中して行ったときなどは、終了した直後にかなり疲れを感じます。
VDT作業は、集中して1時間以上連続作業をなわないために小休止を入れるように周知しましょう。
3. テレワーク環境チェックリスト
新型コロナ感染予防でこの春からテレワークを始めた企業には、個別にお渡ししているテレワークを始めるときの環境チェックリストがあります。
これは、テレワークを希望する社員から、自己申告してもらい、そのあとに対面で上司と面談しながらテレワークの適正を確認するリストの一部として想定して作成していますが、テレワーク中の労働環境を確認する上でも参考になると思います。

<テレワーク環境チェックリスト例>

  1. デスク・椅子に調整機能があるか(机:高さ65cm〜70cm、椅子:座面37cm〜43cm)
  2. 照明及び採光について明暗の対照が著しくなくかつまぶしさを生じていないか
  3. ディスプレイ面にグレアが生じていないか
  4. 作業姿勢は適切に保てるか
  5. VDT作業は1時間以上連続せず、小休憩を10分程度入れることを守れるか
  6. 執務スペースと室温は作業に適しているか
  7. Web会議に適した環境を用意できるか(音:機密会話の音漏れ・音の入り込み遮断、人:映り込みの遮断、機器:マイクとカメラの準備)

尚、テレワーク規程の見直しや、テレワーク申出書・チェックリストを希望されるときはお問い合わせをください。

新VDT作業ガイドラインのポイントは東京労働局のホームページで確認できます。
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/jirei_toukei/anzen_eisei/toukei/anzen-vdt.html



U.7月の実務トピックス

  1. ①算定基礎届・・・7月1日〜10日までに年金機構等へ届け出します。
  2. ②労働保険年度更新・・・特例が行われており8月31日が申告と納期の期限です(顧問先の企業様は個別にご連絡した方法で納付をお願いします)

●東京都 事業継続緊急対策(テレワーク)助成金 7月31日まで受付延長 常時雇用する労働者が2名以上かつ999名以下で、都内に本社または事業所を置く中堅・中小企業等で一定の要件に該当する場合、10万円以下のパソコン等の購入費用が250万円まで助成されるものですが、受付締め切り及び実施期間が延長されています。詳細はこちらです。
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/kinkyutaisaku.html